雛菊の剣
豊高の不良たちに絡まれる雛菊と陽子。
雛菊は顔を見せぬ青年に救われる。
屋上に残された白骨死体。
彼の目的は…。
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俺は悪魔の弟子だ/雛菊の剣(#9)
Category 小説
「俺はそいつに鍛えてもらい、自分より速い奴と闘う方法を教えてもらった」
「ちょっと待て」
冷たい目をした男が口を開いた。
「飛燕よりも速い奴がいたことを事実だとしよう。飛燕より速い奴が何故自分より速い奴と闘う方法を知っているのだ。そいつより速い奴がいなければ、その方法は机上の空論だ。次々と更に速い奴が出てくるお前の話は飛燕の言う通りほら話としか思えぬ」
九郎がニヤリと笑う。
「そいつは瞬間移動できる男と闘ったんだ」
「瞬間移動…」
「けー!ほら話もそこまでいくと聞いていて情けなくなるぜ」
「ちょっと待て」
冷たい目をした男が口を開いた。
「飛燕よりも速い奴がいたことを事実だとしよう。飛燕より速い奴が何故自分より速い奴と闘う方法を知っているのだ。そいつより速い奴がいなければ、その方法は机上の空論だ。次々と更に速い奴が出てくるお前の話は飛燕の言う通りほら話としか思えぬ」
九郎がニヤリと笑う。
「そいつは瞬間移動できる男と闘ったんだ」
「瞬間移動…」
「けー!ほら話もそこまでいくと聞いていて情けなくなるぜ」
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剣を手放したことを後悔しな/雛菊の剣(#8)
Category 小説
「源!」
陽子が叫び、表情は花が咲いたかのようにパッと明るくなった。
「待たせたな」
「剣だ、あの剣を奪え」
猿のような男の叫びに呼応し、四人が九郎の前に立ちはだかった。九郎が入ってきた入り口にはカラスたちがひしめき合っている。四人のうちの小さな男が九郎に言葉を投げつけた。
「けー!雑魚をたくさん倒して、お疲れさんかぁ?」
「別に」
「まあ、そんな特別な剣を持っていれば、誰だって出来ることだわなぁ」
「確かにこの剣を持っているだけで元気になる」
九郎が剣を投げた。剣はくるくると高速で回転しながら、四人に向かっていった。四人は軽く剣を避けた。剣は陽子たちが閉じ込められている鳥かごを破壊し、陽子の前に突き刺さった。
「持っとけ」
陽子は慌てて剣を抜き、頷いた。
「奪え!」
陽子が叫び、表情は花が咲いたかのようにパッと明るくなった。
「待たせたな」
「剣だ、あの剣を奪え」
猿のような男の叫びに呼応し、四人が九郎の前に立ちはだかった。九郎が入ってきた入り口にはカラスたちがひしめき合っている。四人のうちの小さな男が九郎に言葉を投げつけた。
「けー!雑魚をたくさん倒して、お疲れさんかぁ?」
「別に」
「まあ、そんな特別な剣を持っていれば、誰だって出来ることだわなぁ」
「確かにこの剣を持っているだけで元気になる」
九郎が剣を投げた。剣はくるくると高速で回転しながら、四人に向かっていった。四人は軽く剣を避けた。剣は陽子たちが閉じ込められている鳥かごを破壊し、陽子の前に突き刺さった。
「持っとけ」
陽子は慌てて剣を抜き、頷いた。
「奪え!」
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もう、お前は人を斬らなくていい/雛菊の剣(#7)
Category 小説
「早くその剣を俺のところに持って来い!」
猿のような男の声が屋上に響き渡る。剣からは殺気が消えており、優雅にくるくると回っているだけなのだが、大男は後ずさる。
「誰でもいい!その剣を持ってきたものには恩賞をつかわす」
一人の豊高生が恐る恐る剣に近づき、ゆっくりと手を伸ばした。その指先が触れた途端、剣は倒れて乾いた音を立てた。剣を手にしようとした豊高生は叫び声をあげて逃げ出した。今度は別の豊高生が剣に近づき、そっと剣を蹴ってみたが、剣はピクリとも動かなかった。剣を蹴ってみた豊高生は嬌笑しながら、剣を蹴りつづけた。アンテナにとまっていた大ガラスは身震いして、物陰に隠れる。音も立てずに剣が砕け散り、破片が散弾銃のように飛び散った。
剣の破片にカメラも壊れ、猿のような男は大声で怒鳴った。
「何が起きた!?さっさと剣を持って来い!」
猿のような男の声が屋上に響き渡る。剣からは殺気が消えており、優雅にくるくると回っているだけなのだが、大男は後ずさる。
「誰でもいい!その剣を持ってきたものには恩賞をつかわす」
一人の豊高生が恐る恐る剣に近づき、ゆっくりと手を伸ばした。その指先が触れた途端、剣は倒れて乾いた音を立てた。剣を手にしようとした豊高生は叫び声をあげて逃げ出した。今度は別の豊高生が剣に近づき、そっと剣を蹴ってみたが、剣はピクリとも動かなかった。剣を蹴ってみた豊高生は嬌笑しながら、剣を蹴りつづけた。アンテナにとまっていた大ガラスは身震いして、物陰に隠れる。音も立てずに剣が砕け散り、破片が散弾銃のように飛び散った。
剣の破片にカメラも壊れ、猿のような男は大声で怒鳴った。
「何が起きた!?さっさと剣を持って来い!」
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禍々しき殺気が九郎と大男の間に突き刺さった/雛菊の剣(#6)
Category 小説
大男がすごいスピードで球体を九郎にぶつけてきた。九郎の体が吹っ飛ぶ。
「さすが、豊臣最強の猛者。お前の彼氏は吹っ飛びよったわ。あれで叩きつけられれば、いかな化け物でもぐちゃっと潰れてしまうな」
陽子の後ろで雛菊の顔が青くなる。
「それいけ!どんどんやれ!」
モニターには、その大きな体からは信じられない様な素早さで次々と攻撃を繰り出す大男と、めり込む屋上の床、何度も吹っ飛ばされる九郎の姿が映っていた。倒れている九郎に近づく大男。球体を振り下ろすべく、高々と持ち上げた。
「決まったな」
気を失いそうな雛菊の頭に声が響いた。
『お願い、彼を助けて』
「神様、私の命に代えてパゲに力を与えてください」
驚いた陽子が振り返ると、雛菊が倒れていた。
「さすが、豊臣最強の猛者。お前の彼氏は吹っ飛びよったわ。あれで叩きつけられれば、いかな化け物でもぐちゃっと潰れてしまうな」
陽子の後ろで雛菊の顔が青くなる。
「それいけ!どんどんやれ!」
モニターには、その大きな体からは信じられない様な素早さで次々と攻撃を繰り出す大男と、めり込む屋上の床、何度も吹っ飛ばされる九郎の姿が映っていた。倒れている九郎に近づく大男。球体を振り下ろすべく、高々と持ち上げた。
「決まったな」
気を失いそうな雛菊の頭に声が響いた。
『お願い、彼を助けて』
「神様、私の命に代えてパゲに力を与えてください」
驚いた陽子が振り返ると、雛菊が倒れていた。
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彼氏がスクラップになるところを見なくてすむ/雛菊の剣(#5)
Category 小説
豊高の屋上に舞い降りた九郎。予想だにしなかった展開に呆然としている豊高生達。
「女はどこだ?」
「ふっざけんな!やっちまえ!」
様々な武器を手にした豊高生達が九郎に襲いかかる。九郎は武器を体で受け止め、拳で頭を叩きつぶしていく。カラスたちも豊高生たちに襲いかかる。九郎は屋上の入口に次第に近づいていくが、次第に息があがってくる。
「女はどこだ?」
「ふっざけんな!やっちまえ!」
様々な武器を手にした豊高生達が九郎に襲いかかる。九郎は武器を体で受け止め、拳で頭を叩きつぶしていく。カラスたちも豊高生たちに襲いかかる。九郎は屋上の入口に次第に近づいていくが、次第に息があがってくる。
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